「けむたい後輩」読了しました!
小説は全然読まないタイプなのですが、(漫画は好き)
夢中になってすぐ読み終わってしまいました。
女子大生3人の成長と葛藤のお話です。
「あ・・・わかる」とドキっとしてしまうフレーズが多い。
タイプが全然違う3人だから、対立するのに
読者としては、誰も嫌いになれないのが不思議。
印象的な部分に印をつけて読み返すのですが
そのほとんどが栞子のページでした。
過去の栄光にしがみついて、プライドが高い。
異性に好意を持たれると舞い上がってしまう。
そんなモテない女、栞子に激しく共感してしまった部分を中心に選びました。
この本全体を通して
自分の人生を変えられるのは自分だけなんだな。ということを感じます。
「勝負に出ないのは、何がなんでも負けたくないからでしょ?」
上で引用したこの2つのフレーズは特に刺さりました。
なぜやらないのか。
それは、やった結果、
できないと認めたり、負けることや恥をかくことが怖いのだ。
美里や真美子のように
持って生まれた能力の上に、努力を重ねるような人になろう。
最後が爽快で、「読んでよかったな」と思いました。
何か、努力し続けることが辛くなったときに読み返したくなる一冊。
おすすめです!
小説は全然読まないタイプなのですが、(漫画は好き)
夢中になってすぐ読み終わってしまいました。
女子大生3人の成長と葛藤のお話です。
「あ・・・わかる」とドキっとしてしまうフレーズが多い。
タイプが全然違う3人だから、対立するのに
読者としては、誰も嫌いになれないのが不思議。
印象的な部分に印をつけて読み返すのですが
そのほとんどが栞子のページでした。
過去の栄光にしがみついて、プライドが高い。
異性に好意を持たれると舞い上がってしまう。
そんなモテない女、栞子に激しく共感してしまった部分を中心に選びました。
この本全体を通して
自分の人生を変えられるのは自分だけなんだな。ということを感じます。
努力をして負けるのが怖い
お世辞にも美人とはいえない。スタイルも良くない。しかし、美容やダイエットに躍起にはなりたくない。周囲の女の子たちに負けてしまう気がする。口紅1つ引かなくても、あの頃の自分は十分魅力的だったのだ。変わりたくない、という気持ちと、取り残されているのかもしれない、という不安が交互に入り交じる。(P.48)
好かれている男性を否定されてショックを受ける
ここまで強く伊佐夫を否定されるとは思わず、栞子はショックを受けてしまう。確かに少々マイペースだけれど、用紙も家柄も申し分ない。彼が現れたことで、毎日が楽しくなっていることろだったのに。 (P.89)
他力本願ってこういうことなんだな
確かにアートやサブカルに強かったり、物作りの才能に恵まれた男に弱いのかもしれない。話が合うのももちろんだが、自分を引き上げてくれそうな気がするのだ。少なくとも、黒木のそばにいるだけで光の当たる場所に行ける気がする。また何か書ける気さえしてくる。(P.155)
努力の女、美里だからこそ腑に落ちる一撃
映画なんて絶対に撮らないわよ。ううん、取れないの。形にする根気もなければ、伝えたいこともないんでしょ。勝負に出ないのは、何がなんでも負けたくないからでしょ?せいぜい栞子にセクハラしながら、激安飲み屋で仲良しトークして、年取っていけば?一生『学生』やってろよ。この負け犬!(P.208)
最後に
「美容はダイエットに躍起にはなりたくない。周囲の女の子たちに負けてしまう気がする。」「勝負に出ないのは、何がなんでも負けたくないからでしょ?」
上で引用したこの2つのフレーズは特に刺さりました。
なぜやらないのか。
それは、やった結果、
できないと認めたり、負けることや恥をかくことが怖いのだ。
美里や真美子のように
持って生まれた能力の上に、努力を重ねるような人になろう。
最後が爽快で、「読んでよかったな」と思いました。
何か、努力し続けることが辛くなったときに読み返したくなる一冊。
おすすめです!
コメント
コメント一覧 (2)
私も丁度今、読み終えたところです。柚木さんの女の子の青春を描く群像小説が好きで、この作品もその一つのつもりで読みましたが、期待以上にのめりこんでしまいました。
まず、てっきり読み初めはお洒落で素敵な先輩かと思いきや、だんだんメッキが剥がれ読み進めば進めるほどイヤな女に成り下がっていく、栞子!
社会人7年目で努力を怠り、現状に甘んじてた今だからこそ、胸にずしんと響き、このままじゃいけないなと、自分に喝を入れさせてくれる作品でした。
美里の生き方が派手な外見に反して、一番清く正しく清々しくまっすぐで、カッコ良かったです。
栞子のイタさを笑えないくらい、同じくらい痛い現状の私…^^;真実子や美里の行動力やまっすぐさを見習って、今日から動こうと思い始めました。
ご丁寧にコメントくださって嬉しいです!!
栞子のメッキが剥がれていく様子は、なんだか同情の気持ちも芽生えたりしました。
人事じゃないなあ・・・というかんじで(笑)
才能に溢れた真実子にも嫉妬心を覚えつつ、努力の人なんだなあと尊敬…
この本を読んだ直後に感じた気持ちを、あやさんのコメントによって思い出すことができました。
ありがとうございます!